ライセンスに応じて、P5 にはさまざまなシステムリソースが必要になります。次のセクションでは、P5 に必要なすべてのシステムリソースについて説明します。ただしリソースとしてのCPUの要件はシステム構成によって大きく異なるため、ここでは説明しません。バックアップまたは同期の実行中には、システムコールの実行を要する大量のI/O読み書き処理が伴うため、システムの負荷がかなり高くなる可能性があることに留意してください。
ディスク容量
最適なバックアップを確保するには、P5で使用できる十分なディスク容量が必要です。
ミラーリングされたディスクや RAID システムなどの保護されたファイルシステム上にプログラム領域とインデックス領域を構成することをお勧めします。万一のディスクのクラッシュからバックアップやリストアへの影響を避けることができます。
インストール中にアプリケーションとインデックスディレクトリが作成されます。アプリケーションディレクトリには、すべてのプログラム、ライブラリ、プロトコルが含まれています。少なくとも 250 MBの空きディスク容量が推奨されます。インストールスクリプトは、十分なディスク容量のあるディレクトリを推奨します。
インデックスディレクトリには、構成ファイルとバックアップインデックスが含まれています。バックアップされた各ファイルまたはディレクトリには、インデックス内に対応するエントリがあり、後で検索を実行できるようになります。ディスク容量は、バックアップするファイルの数と、ファイルエントリがバックアップインデックスに保存される期間によって異なります。平均して1ファイルあたり1KB、またはそのコピーが必要です。この数はファイル名の長さ、ディレクトリ構造およびディレクトリの深さによって異なります。
バックアップデバイス
P5 には、インストール先のシステムに 1 つ以上のドライブが接続されている必要があります。使用するオペレーティングシステムに対応するSCSI IIまたはSCSI III準拠のほぼすべてのデータストレージ機器が利用できます。 LTO、AIT、DLT、およびDAT等のテープドライブも検証されています。また、P5はローカルハードディスク上のコンテナファイルにデータを保存することもできます。
メディアライブラリ (チェンジャー・ジュークボックス)
メディアライブラリやチェンジャーを利用して、より大量のデータを全自動でバックアップしたりアーカイブすることもできます。P5は各種オートメーション機器に幅広く対応しています。